ドラム初心者の始め方|必要な物と練習手順
ドラムを始めたいと思っても、最初に何を買えばいいのか、どこで練習すればいいのか、いきなりドラムセットを用意する必要があるのかと迷いますよね。電子ドラムとアコースティックドラムの違い、ドラムセットの価格、自宅練習の騒音対策まで考え始めると、なかなか一歩を踏み出せない人も多いです。
でも、ドラム初心者の始め方はそれほど難しくありません。最初から高価なセットをそろえなくても、ドラムスティック、練習パッド、メトロノームがあれば、スティックの持ち方や基本フォーム、リズムキープの練習を始められます。
まずは初心者向けのドラム練習方法で手と体の動かし方を覚え、8ビートをゆっくり叩けるようになったら、初心者向け練習曲やスタジオ練習へ進む流れがおすすめです。練習環境が整ってから電子ドラムや生ドラムを検討すれば、使わない機材を買ってしまう失敗も減らせます。
この記事では、ドラムの始め方から必要な道具、メトロノームの使い方、電子ドラムの選び方、ドラム教室の費用まで順番に解説します。独学で進めたい人も、効率よくレッスンを受けたい人も、今日から何をすればよいのかが分かりますよ。
- ドラム初心者が最初にそろえる道具
- 電子ドラムと生ドラムの選び方
- 8ビートを習得する練習手順
- 3か月の練習計画と費用の目安
ドラム初心者の始め方と必要な準備
ドラムを始めるときは、いきなり本格的なドラムセットを購入するより、基礎練習に必要な道具から段階的にそろえるほうが無駄を減らせます。ここでは、最初に必要な道具、電子ドラムと生ドラムの違い、自宅で練習するときの注意点まで整理します。
最初にそろえる道具は3点
ドラム初心者が最初にそろえたい道具は、ドラムスティック、練習パッド、メトロノームの3点です。この3点があれば、自宅にドラムセットがなくても、スティックの動かし方や一定のテンポを保つ練習ができます。



最初から生ドラム一式を購入する必要はありません。まずは基礎練習を続けられる環境を作り、自分がどのくらいドラムに取り組みたいのかを確かめることが大切です。
ドラムスティック
スティックは、ドラマーが楽器に触れるための基本的な道具です。太さ、長さ、重さ、素材によって振りやすさや音の出方が変わりますが、初心者の段階では特殊なモデルを選ぶ必要はありません。
左右で重さや曲がり方に大きな差がないペアを選び、手に持ったときに重すぎないものから始めると扱いやすいですよ。消耗したり折れたりすることもあるため、練習を続けるなら予備を含めて2組ほど用意しておくと安心です。
練習パッド
練習パッドは、スティックで叩くために作られたゴム製やシリコン製の練習器具です。机や雑誌を叩くよりも適度な跳ね返りがあり、手首や指の使い方を確認しやすくなります。
スネアドラムに近い感覚で基礎練習ができるため、ドラムセットを持っていない初心者にとって優先度の高い道具です。コンパクトなモデルなら、机の上や膝の上でも使えます。
メトロノーム
メトロノームは、一定の間隔でクリック音を鳴らす道具です。ドラムはバンド全体のテンポを支える役割があるため、最初からメトロノームに合わせる習慣を作っておくと、その後の上達がスムーズになります。
専用機を購入する方法だけでなく、スマートフォンのアプリを使う方法もあります。まずは無料アプリから始め、音量や操作性に不満が出てから専用機を検討しても問題ありません。
予算をできるだけ抑えたい場合は、スティックと練習パッドを購入し、メトロノームはスマートフォンで代用する方法が現実的です。
スティックは5Aを基準に選ぶ
初めてのスティック選びで迷ったら、5Aと表記されたヒッコリー製のスティックを基準にすると選びやすいです。5Aは極端に太すぎず細すぎない標準的なサイズで、ポップス、ロック、軽音楽など幅広い演奏に対応できます。
ヒッコリーは適度なしなりと耐久性があり、スティックから手に伝わる衝撃も比較的扱いやすい素材です。ただし、メーカーによって同じ5Aでも長さや重心、太さが少し異なります。
初心者が確認したいポイント
- 握ったときに重すぎないか
- 左右のスティックの重さが近いか
- 転がしたときに大きく曲がっていないか
- 表面が滑りすぎないか
- 先端の形が左右でそろっているか
実店舗で選べる場合は、実際に握って軽く振ってみるのが確実です。通販で選ぶ場合は、最初から特殊な太さや長さを選ばず、定番の5Aから試すと失敗しにくいかと思います。
手が小さい人や子どもには、5Aが太く感じられる場合があります。その場合は7Aなど、少し細くて軽いモデルも候補です。反対に、強く叩くロック系の演奏では、5Bなど太めのモデルが合うこともあります。
スティックは一本だけで使う道具ではなく、左右のバランスが重要です。片方だけが大きく削れた状態で練習を続けると感覚に差が出やすいため、基本的にはペアで交換しましょう。
スティックの種類を比較したい場合は、サウンドハウスのドラムスティック選びガイドも確認できます。
練習パッドで基礎を固める
練習パッドは、ただ音を小さくするための道具ではありません。スティックの跳ね返りを感じながら、左右の音量や動き、タイミングをそろえるための重要な練習機材です。
初心者は、いきなり速いフレーズや派手なフィルインを練習するより、練習パッドで一打ずつ安定させることを優先したほうが上達しやすいですよ。



練習パッドの選び方
練習パッドには、机に置く小型タイプ、スタンドに取り付けるタイプ、スネアドラムの上に置くタイプなどがあります。自宅で気軽に練習するなら、直径6~12インチ程度の卓上タイプが扱いやすいです。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 小型パッド | 軽くて収納しやすい | 机や膝で練習したい人 |
| 大型パッド | 打面が広く外しにくい | 初心者や子ども |
| スタンド対応 | 高さや角度を調整できる | 姿勢も含めて練習したい人 |
| 低反発タイプ | 跳ね返りが少なく負荷が高い | 手首や指を鍛えたい人 |
最初に行いたい基礎練習
最初は、右手と左手を交互に叩くシングルストロークから始めます。メトロノームをゆっくりしたテンポに設定し、右、左、右、左と均等に叩いてください。
- 左右の音量をそろえる
- スティックを同じ高さまで上げる
- 肩や腕に力を入れすぎない
- クリック音より先走らない
- 叩いた後の跳ね返りを止めない
慣れてきたら、右右左左と2回ずつ叩くダブルストロークや、4分音符、8分音符、16分音符を順番に切り替えるチェンジアップ練習へ進みます。
一度に長時間練習するより、毎日10~15分でもスティックを握る習慣を作ることが大切です。短時間でも継続すれば、左右のばらつきや余計な力みが少しずつ減っていきます。
電子ドラムと生ドラムを比較
基礎練習を続けていると、次に電子ドラムを買うべきか、アコースティックドラムを選ぶべきか迷うかと思います。どちらが絶対に優れているというものではなく、練習場所、音量、予算、演奏目的によって適した選択が変わります。



| 比較項目 | 電子ドラム | アコースティックドラム |
|---|---|---|
| 音量 | ヘッドホンで音量を抑えられる | 非常に大きく防音環境が必要 |
| 設置スペース | 比較的コンパクト | 広い設置場所が必要 |
| 打感 | パッドの素材や機種で異なる | 本番に近い自然な反応 |
| 音色 | 複数のキットや音色を選べる | 叩き方による細かな表現が可能 |
| 練習機能 | メトロノームや録音機能が充実 | 基本的に別機材が必要 |
| 移動 | 分解できるが配線が多い | サイズが大きく運搬が大変 |
| 向いている環境 | 自宅や限られたスペース | スタジオや防音室 |
自宅中心なら電子ドラム
自宅で定期的にセット練習をしたい場合は、電子ドラムが現実的です。ヘッドホンを使えば、スネアやシンバルの音を外へ大きく出さずに演奏できます。
音源モジュールにメトロノーム、録音、練習メニューなどが搭載されているモデルも多く、自分の演奏を客観的に確認しやすいのもメリットです。好きな曲をスマートフォンから再生し、一緒に叩けるモデルもあります。
スタジオやライブを重視するなら生ドラム
アコースティックドラムは、叩く位置や強さによる音の変化が大きく、シンバルやヘッドの自然な振動を体で感じられます。ライブ出演やバンド活動を目標にしている人は、スタジオで生ドラムに触れる時間も必要です。
ただし、生ドラムは音量が大きく、一般的な住宅へ気軽に設置できるものではありません。初心者の場合は、練習パッドや電子ドラムを自宅で使い、定期的に音楽スタジオで生ドラムを叩く方法が取り組みやすいです。
自宅では電子ドラム、スタジオでは生ドラムという使い分けもできます。電子ドラムを選んだからといって、生ドラムの練習ができなくなるわけではありません。
自宅練習の騒音対策を知る
電子ドラムはヘッドホンで練習できますが、完全な無音ではありません。パッドをスティックで叩く打撃音に加え、バスドラムペダルやハイハットペダルを踏んだときの振動が床へ伝わります。
特に集合住宅では、空気を伝わる音よりも、床や壁を伝わる振動が問題になることがあります。下の階や隣の部屋へ響く可能性があるため、電子ドラムを購入する前に設置場所を確認してください。
取り入れやすい騒音対策
- 厚手の防振マットを敷く
- 電子ドラムを壁から離す
- ペダルの下へ防振材を入れる
- 硬いスティックで強く叩きすぎない
- 早朝や深夜の練習を避ける
- 窓やドアを閉めて練習する
- 家族や近隣へ練習時間を伝える
防振マットは床の傷を防ぐ役割もあります。電子ドラムのラックやペダルは演奏中に少しずつ動くことがあるため、滑り止めとしても有効です。
マットを敷いただけで、すべての振動を止められるわけではありません。建物の構造、床材、部屋の位置によって伝わり方は変わります。集合住宅では、管理規約や楽器演奏のルールも確認しましょう。
練習パッドも、机へ直接置くと打撃音が家具や床へ伝わります。タオルや薄い防振材を下に敷くだけでも響き方が変わるため、実際に別の部屋から音を確認すると安心です。
防音工事や防振設備を導入する場合は、自己判断だけで進めず、建物の管理者や防音の専門業者へ相談してください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
予算別に機材費用を確認する
ドラムを始める費用は、練習パッドだけで始めるか、電子ドラムや生ドラムまで購入するかで大きく変わります。以下の金額は、初心者が予算を考えるための一般的な目安です。
| 始め方 | 必要な物 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 最小構成 | スティック、練習パッド、アプリ | 数千円程度から |
| 基礎練習セット | スティック、パッド、スタンド、メトロノーム | 1万~3万円程度 |
| 入門用電子ドラム | 本体、椅子、ヘッドホン、マット | 5万~10万円程度 |
| 中級電子ドラム | メッシュパッド、独立型キックなど | 10万~20万円程度 |
| 生ドラム入門セット | シェル、シンバル、スタンド、椅子など | 10万~20万円程度 |
| スタジオ練習 | 個人練習料金、交通費 | 1回ごとに発生 |
電子ドラムを購入するときは、本体価格だけで判断しないことが大切です。商品によっては、ドラムスローン、キックペダル、スティック、ヘッドホン、マットが付属していない場合があります。
購入前に確認する付属品
- ドラムスローン
- キックペダル
- ハイハットペダル
- ドラムスティック
- ヘッドホン
- 防振マット
- 接続ケーブルや電源アダプター
セット価格が安く見えても、必要な周辺機材を追加すると予算を超えることがあります。反対に、初心者セットとして必要な物がまとめられた商品なら、個別に選ぶ手間を減らせます。
サウンドハウスでは、スティックや練習パッドから電子ドラム、生ドラム、ペダルまでまとめて比較できます。購入前に付属品と設置サイズを確認し、必要な物だけを選びましょう。
価格、在庫、送料、付属品、製品仕様は時期や販売店によって変わります。ここで紹介した金額はあくまで一般的な目安として考え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
ドラム初心者の始め方と練習手順
道具を用意したら、正しいフォーム、一定のテンポ、基本の8ビートという順番で練習します。最初から速い曲を完璧に叩こうとせず、動きを小さく分けて覚えるのがポイントです。ここでは、最初の3か月で取り組みたい練習を順番に解説します。
正しい握り方と姿勢を覚える
ドラムの上達を急ぐと、リズムやフレーズばかりに意識が向きやすいです。しかし、スティックの握り方や座る姿勢が崩れていると、速く叩けないだけでなく、肩や腕へ余計な負担がかかります。
スティックの基本的な握り方
初心者は、左右の手を同じ形で握るマッチドグリップから始めると分かりやすいです。親指と人差し指付近でスティックを支え、残りの指を軽く添えます。
強く握り込むのではなく、スティックが手の中で自然に動ける程度の力で持ってください。叩いたときの跳ね返りを利用すると、少ない力でも連続して音を出せます。
- 親指をスティックの横へ自然に添える
- 人差し指だけで強く挟まない
- 小指まで軽くスティックへ触れる
- 手首を内側や外側へ曲げすぎない
- 肩を上げずリラックスする
スティックが飛ばないように強く握ると、腕が疲れやすくなります。手のひらへ強く食い込む感覚や、指が痛くなるほどの力は必要ありません。
椅子の高さと座り方
ドラムスローンには浅すぎず深すぎない位置で座り、両足を自然にペダルへ置きます。椅子が低すぎると膝が上がり、太ももや腰に力が入りやすくなります。
反対に高すぎると、足がペダルから浮きやすくなり、体が不安定になります。太ももが床と平行か、膝より腰が少し高くなる程度を基準に調整してください。
背中を無理に反らす必要はありませんが、猫背になって顔が前へ出ないようにします。正面を見たまま、スネア、ハイハット、タムへ自然に手が届く位置が理想です。
痛みが出たら練習を止める
慣れない動きによる軽い疲労と、関節や筋肉の痛みは分けて考える必要があります。手首、肘、肩、腰などに痛みが出た場合は、そのまま叩き続けないでください。
椅子の高さ、スティックの握り方、練習時間を見直しても痛みが続く場合は、ドラム講師や医療の専門家へ相談しましょう。
メトロノームで8ビート練習
8ビートは、ポップスやロックで広く使われる基本的なリズムです。初心者は、右手、左手、右足を最初から同時に動かそうとすると混乱しやすいため、パートごとに分けて練習します。
ハイハットだけを叩く
まずはメトロノームをゆっくりしたテンポに設定し、ハイハットに見立てた練習パッドを一定の間隔で叩きます。テンポはBPM60前後から始めても問題ありません。
メトロノームの1回のクリックに対して、右手で2回ずつ叩くと8分音符の感覚をつかめます。声に出せる環境なら、イチ・ト・ニ・ト・サン・ト・ヨン・トと数えると分かりやすいです。
スネアを加える
右手のハイハットを止めずに、2拍目と4拍目へ左手のスネアを加えます。最初は右手と左手が同じタイミングで動いても構いません。
右手の音量につられて左手が弱くなったり、左手を加えた瞬間にテンポが速くなったりしないように注意してください。
バスドラムを加える
手の動きが安定したら、1拍目と3拍目へ右足のバスドラムを加えます。これで基本的な8ビートの形になります。
| 拍 | ハイハット | スネア | バスドラム |
|---|---|---|---|
| 1拍目 | 8分音符 | なし | 踏む |
| 2拍目 | 8分音符 | 叩く | なし |
| 3拍目 | 8分音符 | なし | 踏む |
| 4拍目 | 8分音符 | 叩く | なし |
右足を加えると手が止まる場合は、右手と右足だけで練習してください。右手と右足が安定したら左手を戻します。できない部分だけを小さく分けることが、ドラム練習の基本です。
叩けないときにテンポを上げる必要はありません。BPM60で安定しないフレーズは、BPM50や40まで下げて動きを確認しましょう。
メトロノーム練習の進め方
- 無理なく叩けるテンポから始める
- 1分間止まらず叩けるか確認する
- 安定したらBPMを5ずつ上げる
- 崩れたら直前のテンポへ戻す
- スマートフォンで演奏を録画する
自分では合っているつもりでも、録音や録画を確認すると、スネアだけ遅れていたり、フィルインの後にテンポが速くなっていたりします。客観的に振り返る習慣をつけると、練習の質を高められます。
3か月計画で練習曲に挑戦
ドラムは、短期間で多くの技術を詰め込むより、基礎から順番に積み重ねるほうが安定します。ここでは、初心者が約3か月で簡単な曲を通して叩くことを目指す練習計画を紹介します。
練習できる時間や経験には個人差があるため、12週間で必ず完成させる必要はありません。難しい週は繰り返し、できるようになってから次へ進んでください。
| 期間 | 練習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1週目 | スティックの握り方と椅子の調整 | 力まずに叩ける姿勢を作る |
| 2週目 | シングルストローク | 左右の音量をそろえる |
| 3週目 | 右手と右足の組み合わせ | 手を止めずに足を動かす |
| 4週目 | 基本の8ビート | ゆっくりしたテンポで1分続ける |
| 5週目 | 好きな曲へ合わせる | 曲の速さと構成を把握する |
| 6週目 | 簡単なフィルイン | 4小節ごとに変化を加える |
| 7週目 | テンポを少しずつ上げる | 原曲に近い速さへ進む |
| 8週目 | ダブルストローク | 左右2打ずつを安定させる |
| 9週目 | 伴奏音源へ合わせる | 他の楽器を聞きながら叩く |
| 10週目 | 演奏を録音・録画する | テンポやフォームを確認する |
| 11週目 | スタジオで生ドラムを叩く | 音量と打感の違いに慣れる |
| 12週目 | 一曲を通して演奏する | 止まらず最後まで叩く |
1か月目は基礎を優先する
最初の1か月は、スティック操作、姿勢、メトロノーム、8ビートを中心に練習します。曲を叩きたい気持ちは自然ですが、基礎が不安定な状態で曲だけを繰り返すと、力みやテンポの乱れが癖になりやすいです。
毎日の練習時間は、15~30分ほどから始めて構いません。長時間だらだら叩くより、目的を決めて集中するほうが効果的です。
2か月目は曲へ合わせる
基本の8ビートが続くようになったら、好きな曲へ合わせます。初心者向け練習曲は、テンポが極端に速くなく、スネアの位置が分かりやすいポップスやロックから選ぶと取り組みやすいです。
Official髭男dismのPretender、米津玄師のLemon、back numberの水平線なども候補になります。ただし、原曲どおりの細かなフレーズを最初から再現する必要はありません。
難しいバスドラムやフィルインは省略し、基本の8ビートへ置き換えてください。曲を止めずに最後まで叩くことを最初の目標にすると、音楽の流れをつかみやすくなります。
3か月目は録画とスタジオ練習
3か月目は、自分の演奏を録画してフォームやテンポを確認します。肩が上がっていないか、スティックの高さが左右で大きく違わないか、フィルインの前後でテンポが変わっていないかを見てください。
可能であれば、個人練習を受け付けている音楽スタジオで生ドラムも体験しましょう。電子ドラムや練習パッドとは、音量、跳ね返り、シンバルの揺れ方がかなり異なります。
スタジオでは、最初からすべてのタムやシンバルを使う必要はありません。ハイハット、スネア、バスドラムを中心に、普段練習している8ビートを確認するだけでも十分です。
独学とドラム教室を比較する
ドラムは独学でも始められますが、レッスンを利用したほうが早く修正できる部分もあります。大切なのは、独学か教室かを最初から一つに決めることではなく、自分の予算、時間、目標に合う方法を選ぶことです。



| 学習方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 独学 | 費用を抑えやすく自分のペースで進められる | フォームの間違いに気づきにくい |
| 個人レッスン | 自分の課題に合わせて指導を受けられる | 月謝が比較的高くなりやすい |
| グループレッスン | 仲間と練習でき費用を抑えやすい | 個別の指導時間が限られる |
| オンラインレッスン | 自宅から受講でき移動が不要 | 通信環境や撮影角度に左右される |
独学が向いている人
独学は、まず低予算で始めたい人や、自分の好きな時間に練習したい人に向いています。動画、教則本、練習アプリを組み合わせれば、スティックの握り方や8ビートの基本を学べます。
一方で、動画と同じように動いているつもりでも、手首の角度や椅子の高さがずれている場合があります。月に一度だけでも講師に見てもらうと、悪い癖が定着する前に修正しやすいです。
個人レッスンが向いている人
個人レッスンは、効率を重視したい人、特定の曲を演奏したい人、自分の弱点を細かく見てほしい人に向いています。周囲の進度を気にせず、自分の課題へ集中できるのがメリットです。
レッスン料金の目安は、回数や時間、地域、講師によって異なりますが、月1万~2万円程度になる場合があります。入会金、教材費、スタジオ使用料が別途必要な教室もあります。
グループレッスンが向いている人
グループレッスンは、一人で練習を続けるのが苦手な人や、同じ趣味の仲間を作りたい人に向いています。個人レッスンより料金を抑えやすく、ほかの受講者の演奏から学べることもあります。
一般的な目安として、月5千~8千円程度の教室もありますが、受講回数やレッスン時間は教室によって異なります。
オンラインレッスンが向いている人
近くにドラム教室がない人や、移動時間を減らしたい人にはオンラインレッスンも選択肢です。自宅の電子ドラムや練習パッドを使い、カメラ越しにフォームを確認してもらえます。
料金は月5千~1万2千円程度が一つの目安ですが、単発レッスンや動画添削など、サービス内容によって差があります。音の遅延があるため、講師と同時に演奏するより、交互に叩いて確認する形式が中心です。
迷った場合は、無料体験や単発レッスンを利用し、講師の説明が分かりやすいか、教室へ通いやすいかを確認してください。継続しやすさも大切な判断基準です。
月謝、入会金、キャンセル規定、レッスン時間などは教室ごとに異なります。契約前には、正確な情報は公式サイトをご確認ください。長期契約や高額なプランを選ぶ場合は、内容を十分に確認し、最終的な判断は専門家にご相談ください。
ドラム初心者の始め方まとめ
ドラム初心者は、最初からアコースティックドラム一式を購入する必要はありません。まずはスティック、練習パッド、メトロノームをそろえ、正しい握り方と姿勢、一定のテンポで叩く練習から始めましょう。
スティックは5Aのヒッコリー製を基準にすると選びやすく、練習パッドがあれば自宅でも基本的なスティック操作を身につけられます。メトロノームは専用機だけでなく、スマートフォンのアプリでも代用できます。
基本の8ビートをゆっくり叩けるようになったら、好きな曲へ合わせたり、スタジオで生ドラムを体験したりして練習の幅を広げてください。電子ドラムは便利ですが、打撃音やペダルの振動があるため、集合住宅では防振対策も必要です。
無駄のないドラム初心者の始め方は、小さく始めて、必要になった機材を段階的に追加することです。
独学で始めても問題ありませんが、フォームやリズムに不安がある場合は、体験レッスンや単発レッスンで講師に確認してもらうと安心です。焦って速く叩こうとせず、毎日少しずつスティックを握るところから始めてみてください。
練習パッドや電子ドラムを比較したい人は、サウンドハウスの自宅向けドラム練習ガイドを参考に、自分の部屋、予算、練習時間に合う機材を探してみましょう。

